教育
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大隅産業動物診療研修センターを鹿児島大学が大崎町に設置

2016年(平成28年)6月4日の南日本新聞によりますと、
鹿児島大学は、大隅半島の大崎町に大隅産業動物診療研修センターを設置しました。
大隅半島の畜産振興や人材育成が目的です。
センターを大隅半島の獣医学の拠点と位置づけし、人材育成を通じて地域活性化に取り組む方針です。
5月に、大崎町野方の大崎ものづくり会館内に開設しました。
平成28年度から6年間にわたる、世界水準の獣医学教育研究拠点を基軸とした地区産地・食糧基地としての
南九州の地域活性化事業で、本年度予算は約2千万円です。
具体的には、鹿児島大学の共同獣医学部が、教員(獣医師)と技術補佐員を各1人配置します。
畜産農家向けの研修会も開き、家畜伝染病が発生した際は、検体を持ち込む窓口の機能も果たします。
獣医師の仮免許試験を合格した5年後期~6年前期の学生も数人滞在し、教員と農家へ出向いて臨床実習に取り組みます。

大隅産業動物診療研修センターが開設された大崎ものづくり会館に関しては、
平成23年の広報おおさき7月号に詳細があります。
平成23年6月24日に、大崎ものづくり会館はオープンしました。
場所は大崎町野方です。
大崎町にある12社の企業の交流拠点施設です。
12社が作る大崎ものづくりネットワーク振興会が、企業等の情報発信・親睦と情報交換、地域貢献及び人材育成に取り組む拠
点整備を計画、要望し、実現しました。
会館内には、振興会員企業の事業内容や製品を紹介する企業展示ブースや軽食コーナー、特産品販売コーナーが
あります。
この会館内に、鹿児島大学大崎活性化センターも同時に開所しました。
鹿児島大学・鹿児島県との産学官連携に取り組み、新たな産業の育成と製品開発が目的です。

鹿児島大学HPによりますと、共同獣医学部は平成24年4月に鹿児島大学9番目の学部として設置されました。
全国初の共同学部です。
山口大学共同獣医学部との共同教育課程で行ない、専門性の高い獣医師養成を目的としています。
前身の獣医学科は、昭和14年に鹿児島高等農林学校に創立されました。
その後、農学部獣医学科を経て、現在の共同獣医学部となりました。
南九州は国内屈指の畜産地帯で、畜産業の発展と公衆衛生上の安全確保は必須です。
附属越境性動物疾病制御研究センターでは、鳥インフルエンザなどの越境性動物疾病に関する研究を行っています。
附属動物病院には、軽種馬診療センターを併設しています。
伴侶動物や産業動物の中核動物診療施設としても地域貢献に力を入れています。
平成27年度の入学状況は志願者数128人、定員は30人、入学者数は32人です。
獣医学科の講座は、基礎獣医学、病態予防獣医学、臨床獣医学となっています。